【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
その時、頭上から―――
「……柏木、大丈夫?」
いましがた、電話から聞こえてきた声が
聞こえてきて、ハッとして顔をあげた。
夢かと、思った。
そこにはちょっと微笑んだ東野君が立っ
ていた。
東野君は、携帯をしまうと、しゃがみこ
んだ私を立ち上がらせた。
「偶然、こっちにいたんだ。……どうし
たんだよ、柏木」
「キスして……っ」
「……え?」
私は、ぎゅうっと東野君に抱きついた。
「キスして……お願い!」
何も考えられなくなるくらい、甘く、激
しく。