【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
本当は嫉妬されて嬉しくて、ドキドキし
てるくせに、私は今日もまた素直になれ
ない。
そんな私達に、美怜が大きな声を出す。
「ハイハイ。朝から痴話喧嘩しないの」
痴話喧嘩じゃないしっ!
美怜はチラッとこっちを見ると、意味深
に微笑み、棗に向き直った。
「杉本君も、あんなの気にしちゃ駄目よ
。春ちゃん本当は嬉しくて照れ臭いだけ
だから」
「ちょ、美怜!?」
いきなり何を言い出すのよ!
慌てて美怜を止めるも時すでに遅し。
棗が悪魔みたいな微笑みで、私を見てい
た後だった。
「……へぇ?」
「ち、違うから!」