【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
「お前は……どうなんだよ」
ホッと安堵の息をついていると、こちら
をチロリと見て、そんなことを言い出し
た。
「お前も東野と―――……したのか」
「は?それどういう―――……」
そこまでいってから、棗の言葉の真意に
気付き、カアッと赤くなる。
そんな私を見て、何を誤解したのか、棗
はさらに不機嫌になった。
「……最悪、お前」
「ちょ!勘違いしないで!私、シてない
から!」
「本当にヤってないのか?」
訝しげな様子でそう尋ねてくる棗に、再
度言い返そうとすると。
「―――ちょいちょい、お二人さん」
両手を突き出して、ちょっとだけ頬を染
めた美怜が私達の間に割って入った。