【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
「……二人とも、喧嘩なら放課後やって
下さい。ヤっただのヤってないだの、そ
んな破廉恥な言葉横で連発される私の身
にもなってよ」
美怜にそう言われて辺りを見回すと、周
りのギャラリーも、顔を染めてこっちを
見ている。
そこで自分がとんでもない事をずっと口
走っていたことに気付き、俯いた。
なのに棗ったら、シレッとしたように、
「倉沢って案外純情なんだな」なんて言
っている。
ちょっとは恥じらえ!!
「……倉沢さんのいう通りだよ」
次に聞こえてきた声はどこか心地いい甘
さを孕む、低い声。
振り向けば、そこに立っていたのは、先
程の東野君のように呆れた表情の、優希
君だった。
「ゆ、優希君……」
「おー、優希」