【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
「……棗?」
そう呟いた瞬間、トンっと押されて後ろ
にあったベッドに倒された。
え、と思う間もなく、棗が私の上に馬乗
りになり、私の両手を頭の上で固定した
。
上から妖艶な笑みで見下ろされて、心拍
数が急激に増えていく。
「同じ家って良いよな。すぐに襲える」
「ちょ、なに言って……離せ!」
じたばたと暴れようとしても、それすら
もかなわない。
「いいじゃん。お前だって簡単に押し倒
されただろ?」
「そ……れはっ…」
気が緩んでたからで―――……。
困ったように棗を見上げると、棗の瞳は
ちょっと悔しそうに揺れていた。
「つーか……今日は……」