【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
棗は掠れた声でそう言うと、私に唇を重
ねた。
「んっ……」
「……ヤバイわ、嫉妬しすぎてどうにか
なりそー……」
一瞬触れただけなのに、棗のキスは熱く
て、甘くて。
溶けちゃいそうな気分にもう何も考えら
れなくなっていると、棗が怒ったように
私を見下ろす。
「お前……嫌がるくせにいつもそういう
顔するよな。……誘ってんだろ?」
それから、そっと私の頬を撫で付けて。
「アイツにも……東野にもそんな顔、見
せたのかよ……っ」
「棗……っん…」
棗を呼ぶ声は、棗の噛みつくようなキス
に吸い込まれて。
何度も何度も、触れるだけのキスを繰り
返していたら―――……。