【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
そんな軽い気持ちでいた俺に返されたの
は、衝撃の事実だった。
「今日……私、誕生日なの」
「……あ゛?」
今……なんつった!?
「お前今……誕生日って言ったか!?」
「うん……」
「なんでもっと早く言わないんだよ!」
知ってたらプレゼントとか色々用意でき
たのに。
自分の彼女の誕生日すら知らなかった自
分にイライラしていると、春が申し訳な
さそうに俺を見上げた。
「……ごめん。タイミング無かったし、
私だって棗の誕生日知らないし……」
俺をじっと見つめる春の瞳が潤んでいて
、何故だか俺が悪人みたいだ。