【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
どうしたものか、と困っていると、不意
に目の前に影が出来て、上を見上げれば
、呆れ顔の棗が立っていた。
棗はそっと私の横にしゃがみこむと、私
の背中をチラッと見てから、また、私に
視線を戻した。
「背中塗れねーの?」
「わ、悪い!?」
キッと睨み付けた私に、クスッと笑う棗。
「いや?可愛いけど?」
「……っ!?」
ちょっと首を傾げながら、サラッとそん
な事を言った棗に、思わず顔が真っ赤に
なってしまう。
なんでいきなりそんなこと言うんだ!意
味わからんっ!
「か、からかわないで!」
「えー、からかってなんかねーけど。春
、ちょっとうつぶせになれよ」