【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
なんだかくすぐったくて恥ずかしくて、
やめて、と訴えようとしたら、水着の上
の紐がほどかれた。
パサリ、と渇いた音をたてて、落ちる紐
。
胸を覆うものが頼りなくなって、少しで
も動けば見えてしまいそうなその際どさ
に、身体中が熱くなる。
「な、なにやって……」
「ん?―――何って、日焼け止め塗って
る。紐の部分も塗っとこうと思って……
ああ、前も―――塗っとく?」
「!?」
ニヤリ、悪魔のように意地悪い笑みを浮
かべながらそう言った棗。
前も……って。
「さ、触るな変態ぃぃ~っ!」
そんな私の叫びが、ビーチにこだました
のは言うまでもない……。
◇◇◇
「……ほんとあり得ねー、お前」