【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★




なんだかくすぐったくて恥ずかしくて、
やめて、と訴えようとしたら、水着の上
の紐がほどかれた。



パサリ、と渇いた音をたてて、落ちる紐




胸を覆うものが頼りなくなって、少しで
も動けば見えてしまいそうなその際どさ
に、身体中が熱くなる。



「な、なにやって……」


「ん?―――何って、日焼け止め塗って
る。紐の部分も塗っとこうと思って……
ああ、前も―――塗っとく?」


「!?」



ニヤリ、悪魔のように意地悪い笑みを浮
かべながらそう言った棗。



前も……って。



「さ、触るな変態ぃぃ~っ!」



そんな私の叫びが、ビーチにこだました
のは言うまでもない……。



◇◇◇



「……ほんとあり得ねー、お前」





< 437 / 445 >

この作品をシェア

pagetop