【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
―――夕方6時頃。
少し太陽が傾きかけた頃、私達四人は、
宿泊予定の旅館へと来ていた。
ロビーで受付を済ませた所で、そう不機
嫌そうに呟いたのは、棗だった。
「お前と俺は同室なんだよ!当たり前だ
ろ!?」
美怜の後ろに隠れる私に、イラついたよ
うにそう言う棗。
「な、棗と同室とか無理っ!!」
「は!?なんでだよ!」
信じらんねえ!!と叫ぶ棗。
でも、だって……!
「棗、変態なんだもん!!」
「「プッ」」
そう言った瞬間、吹き出した美怜と優希
君。
美怜に至っては、よほど面白かったのか
、お腹を抱えてわらいだす始末だ。