【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
それに比べて棗は顔を真っ赤にさせて。
「おまっ……!声がデカイんだよ!!」
慌てたようにそう言うから、心のなかで
、ざまあみやがれ!と密かに悪態をつい
た。
すると、少しだけ笑いが収まったらしい
美怜が、目尻に溜まった涙を脱ぐって、
私達を見る。
「さっき、春ちゃん大声で叫んでたもん
ね、"変態!"って」
「それは……っ!」
だってまさか、紐までほどかれるなんて
思ってなかったんだもん。
悪いとは、思ってるけど……。
思わず落ち込んでいると、美怜に優しく
頭を撫でられた。
「杉本君だって、そんな獣じゃないんだ
から、大丈夫だよ~!」
ね?、と首を傾げた美怜が可愛くて、胸
がポカポカする。