【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
»『ほら、俺様って天才だから?』
「ええぇ!?杉本君が、お、弟ぉ!?」
「わ、わ、しーっ!!」
お昼休み。
体育館裏で二人でご飯を食べながら、昨
日の出来事を報告すると、美怜が大声を
出したので、慌てて人差し指を唇に当て
た。
いくら人気がないとはいっても、誰かが
聞いてる可能性もあるもんね。
驚いたように固まる美怜の横で、食べか
けだったドーナツにかぶりつく。
……ビックリしすぎ。
「え、う、嘘だぁ……ハハハ…」
「私も嘘だって、思いたいんだけどね」
はあーっと大きなため息をつきながらそ
う言うと、美怜が
「すごーいっ!羨ましいよ春ちゃん!」
と騒ぎ出したので、思わず睨み付けてし
まった。
ピキッと固まる美怜。