【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
……私だって、棗がところ構わず襲って
くるような男だなんて、思ってないもん
。
それくらい、わかってるけど……。
「恥ずかしかったの……」
そう言うと、棗はちょっと困ったように
眉を下げた。
「悪かったよ。……だから、そんな避け
んなよ。結構傷付くし」
そう言われてしまうと、もう何も言えな
くて、コクッと頷いた。
すると、ニコッと……いや、ニヤッと、
棗は笑い。
「―――まあ、夜はそんなの関係ねーけ
ど」
「……え!?」
私の手を取って、部屋へと歩き出した。
ちょ、ちょ、ちょっと―――っ!?
今までのしんみりしたやり取りはなんだ
ったの??