【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
そして美怜は、何事もなかったように私
から離れると、飲みかけだったオレンジ
ジュースを飲み出して。
「まあね、大丈夫。私、そんなんで軽蔑
したりしないし」
「み、美怜―――」
「でもね、春ちゃん……」
言い訳もさせてくれない美怜は、一方的
にペラペラと喋ってから、私に向き直っ
た。
「私には、惚れないで!」
「ちょっとは人の話を聞きなさい!私、
そっち系じゃ無いですから!」
「へ……あ、そ、そう…」
だよね、と苦笑いする美怜。
まさかそんな勘違いをされるとは、思っ
てもみなかったわよ。
「じゃあ、何でドキドキしないの?」