【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
そんな美怜の言葉に、思わずガックリと
項垂れてしまう。
口に頬張っていたドーナツを飲み込んで
から、恨みがましく美怜を見やる。
「だから……なんで私がアイツにドキド
キせないかんの!」
「えー?だって……」
だってじゃない!
「私はアイツが嫌い!向こうも私が嫌い
!これのどこにドキドキ要素が含まれる
の?」
ぐわーっと早口で捲し立てると、若干引
き気味の美怜。
自分で訊いといて引くなっちゅーの。
私ははあ、と大きく息を吐いてから、思
わず浮かしてしまった腰を降ろした。
「ほんと、美怜には参るわ……」
「ご、ごめんね……?でも、あのさ…。
杉本君、春ちゃんのこと、嫌いって、言
ったの?」