【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
「な、ふ、ふ、服を着ろ!」
なんで上半身裸!?
棗は、どうやらお風呂上がりらしく、首
にタオルを巻いて、下は膝下くらいのダ
ボッとしたズボン。
そして上はなにも着ていない。
私はグイっと視線を逸らして、ノートに
向き直る。
だけどさっきの姿が忘れられないし、胸
のドキドキも余計に酷くなっていくばか
りだ。
「……だって、あっちーんだもん」
不意に耳許で聞こえてきた声にビクッと
身体が反応する。
ポタッと鎖骨を濡らした雫に。
耳朶を掠めていく吐息に。
くらくらして、頭がおかしくなりそうだ
った。