【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
うわぁ、なんか、とーっても嫌な言い方
!!ていうか恩着せがましい……。
「いい。一人で出来る」
「こんなノート真っ白なのに?」
耳許で聞こえてくる、意地悪そうな声。
「平均30取らないとなぁ?」
「……。」
「白紙じゃ30は取れねーな?」
そう。白紙じゃ、点数は取れない。でも
きっと、このままじゃ白紙の可能性すら
ある―――……。
ぞわっと身震いしたら、ぐいっと肩を抱
かれて、棗の方を見たら、棗の顔がドア
ップであった。
棗は私を見つめながら、ニヤッと口角を
上げて笑う。
「俺だったら、お前に30点取らせるこ
となんて容易いぜ」