【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
何かあったんだろう、と何度もしつこく
尋問されて、とうとう白状した。
美怜は怪訝そうに私をみやる。
「本当に杉本君、怒ってるの?」
「お、怒ってるよ……。だってあんなに
冷たい棗、見たことないもん……っ」
言ってるだけで、昨日の棗の声と表情を
思い出して泣きそうになる。
だけど美怜はどこか嬉しげだ。
「……何、ニヤニヤしてんの。殴るよ」
「ええ、物騒!いやあ、だって春ちゃん
が可愛いから~!」
……可愛い?
それこそ意味がわからずに、怪訝そうに
美怜を見た。
「杉本君の事でそんな悩んじゃって~!
恋する女の子みたい~」