【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
机をダン!!と叩いて怒鳴ると、相変わ
らず冷たい目で、私を見た。
―――やだよ、その目。
そんな冷たい目、しないでよ。泣きたく
なるじゃんか。
目頭がぐっと熱くなるのを堪えて、キッ
と棗を睨み付けた。
「ご飯要らないなら、片付けるからね!
あとで文句言わないでよ!」
そう言い残して、もう言うことはないと
言わんばかりに踵を返す。
その時。
「お前が食ったら食うから。片付けんな
よ」
ピン、と鋭く尖った声がして、我慢でき
ずに涙が溢れた。
泣くなんて、おかしい。
こんなやつ、どうだっていいのに。