【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
「ったく……お前、なんちゅー顔してん
だよ」
「あ、う……え?」
訳もわからずに、抱き締められたまま、
ボーッと棗を見つめた。
こうすると、やっぱりすごいイケメン…
…。
「そんな顔して……襲うぞバカ」
「ふぎっ」
鼻を摘ままれて、可愛くない声をだす私
を、棗が意地悪く笑った。
意地悪なわらいかただけど―――でも。
「笑った……」
思わずそう呟いて、涙がまた、ぼろぼろ
と溢れた。
「ちょ、なんでそこで泣く!?」