【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
「だって、怖かったぁ……っ」
「あ゛?」
「棗、冷たいしぃ……、名前、呼んでく
れなかった……からっ…き、嫌われたん
だって……」
そう言うと、フワッとだきよせられて、
ソファーに座らされた。
それから、少し前髪をかき揚げられて、
下から優しく覗かれた。
「……俺、怖かった?」
コクン。
「名前―――呼んでほしかったんだ?」
カアッと頬が熱くなる。今思えば、とん
でもない事を言ってしまったのだ。
口ごもると、棗の指先が私の頬に触れた。
「ん?言ってみ?」