【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
»『拒否権ないって、言ったろ』
「大嫌い、なんて言って、ちゃっかり勉
強は教えてもらってるんでしょ?」
―――あれから三日。
私が「やっぱり棗はやなやつだ」と言う
と、美怜は呆れたように言った。
そんな美怜に、う、と言葉を詰まらせる
私。
「し、仕方ないじゃん……。棗の折角の
好意を無駄には出来ないし……」
「なんていって、本当は自分の為でしょ
?」
「―――そ、そんなこと……!!……な
くもない、けど……」
どんどんと語尾が小さくなっていく。
確かに、認めたくないし、信じたくもな
いけど―――。
棗の勉強は分かりやすいんだ。
だけど―――。
ちょっと困った事もあった。