【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
―――『勉強方法、変えない?』って。
自分の部屋に戻ってから、数学の教材を
持って、棗の部屋に入る。
相変わらず綺麗に整理された部屋。男と
は思えない完璧さ。
私の部屋よりも綺麗かも、と笑えない冗
談を考えながら、真ん中に置いてあるガ
ラステーブルの前に座る。
―――ガチャン
「お、逃げないで来たな」
そう言いながら入ってきた棗が、オレン
ジジュースとお菓子をテーブルの傍らに
起き。
そして―――。
「来い、春」
ドカッと座り、両手を広げると、妖艶に
微笑んでそう言った。
「―――っ……!」