【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
耳朶に時折かかる温かい吐息に神経が集
中しそうで。
腰に回るがっしりとした腕。
密着する背中と、棗の上半身。
棗と触れあう全ての場所が、ジンジンと
熱を持っていくのがわかって恥ずかしく
て。
「―――おい、きいてんのか?」
「え!?き、聞いてるよ……っ」
―――嘘。
全然聞いてない。公式なんて耳に入って
こないよ。
そんな私に、棗はクスッと笑うと。
「問題一問間違えるごとに、キス一回な
?」
と囁いた。
「―――っ!?」
「嫌なら勉強するんだな。よし、次行く
ぞ―――」