【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★




うーん、と首を傾げていたら、ふと、前
から杉本の視線を感じて。



なんだよ、と訝しげに見やると、ソイツ
はニヤリ、と意地悪く口角をあげたのち
、確かに―――



『バーカ。ざまあみろ』



と口パクで伝えてきたのだ。



……は?

はあぁぁぁ!!?



「ば、バカってなんであんたに言われな
きゃなんないの!」



思わず杉本を睨みながらそう大声を出す
と、杉本はフイッと目を逸らした。



逸らした、というよりは、キョロキョロ
し始めたという表現に近いか。



杉本は、キョロキョロと視線をさ迷わせ
てからきょとんと首を傾げた。



「あんたって誰だ?なんでそんなに怒っ
てるの。大丈夫かよ。頭イカれてる?」





< 8 / 445 >

この作品をシェア

pagetop