【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
うーん、と首を傾げていたら、ふと、前
から杉本の視線を感じて。
なんだよ、と訝しげに見やると、ソイツ
はニヤリ、と意地悪く口角をあげたのち
、確かに―――
『バーカ。ざまあみろ』
と口パクで伝えてきたのだ。
……は?
はあぁぁぁ!!?
「ば、バカってなんであんたに言われな
きゃなんないの!」
思わず杉本を睨みながらそう大声を出す
と、杉本はフイッと目を逸らした。
逸らした、というよりは、キョロキョロ
し始めたという表現に近いか。
杉本は、キョロキョロと視線をさ迷わせ
てからきょとんと首を傾げた。
「あんたって誰だ?なんでそんなに怒っ
てるの。大丈夫かよ。頭イカれてる?」