【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
自分に正直で、感情をすぐにさらけ出し
て、単純。
そんな女だった。
俺のこと嫌いなくせに、ちょっとからか
うと顔を真っ赤にするし。
俺にいいように誘導されてるって、気付
きもしねーで。
ほんと、アホ。
「―――ふぅん?随分仲良しになったん
だね?」
不意に聞こえてきた声に顔を上げると、
優希が春を見つめながら呟いていた。
「そんなんじゃねーよ。ただ、勉強教え
てやっただけだ」
「棗が?」
嘘だろ?というように俺を見下ろしてく
る優希。
「嘘じゃねーよ」