【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
『きゃーっ!!どうしよう棗君とクラス
一緒なんだけど!?』
『あ、棗君来たわよ!』
『やっぱり今日もカッコいいーっ!』
ぎゃーぎゃーと喚く女たちにはもうなれ
た。中学校の時から変わらない風景だ。
今はもう鬱陶しすぎて、全部無視を貫い
ている。
……かったりぃ…。気安く名前呼ぶなっ
つーの。
はあ、とため息をつきながら入った教室
。
それが入学式の事だった。
『席替えを行う!!』
―――担任がそう言い出したのは、入学
式から一週間した頃だった。
『棗君、お別れだね……』
横で涙ぐみながら、そう俺を見上げる女。