【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
あー。ハイハイハイハイ。
お別れですねー。俺的には超ラッキーで
すけどねー。
と心の中で悪態をつきながら、くじを引
くと、廊下側の席だった。
まあ、席なんかどこになったってかわん
ねーよ。
―――だけど、俺が廊下側に座ることで
、迷惑がる奴が居るとは、思わずに。
「うわ、またなの……?」
香水くさい女が、朝っぱらからわーわー
と俺の周り群がってきた、いつもと変わ
らないある日の朝。
心底嫌そうな、迷惑そうな声を聞いた。
「棗君、棗君って……あんたらの世界は
杉本中心かボケ!!」
……は?
「ちょ、声おっきいよ!」