【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
確かにそう言った父さんを見つめる。
同い年とか―――……。
「ガキよりめんどくせー……」
ガックリと項垂れる俺。
脳裏にちらつくのは、猫なで声を出して
くる女の声。
……クソッ…マジでウゼェ。
しかし、そんな思いも塵となったのは、
すぐだった。
「まあまあ、そう言うなって!ホラ、こ
れ写真……可愛いだろ?この子。―――
柏木春ちゃんって言うんだ」
「柏木……春……?」
その名前に引き寄せられるように写真を
見れば、映っていたのは俺を嫌いなあの
女。
……へぇ…。
「―――楽しそうじゃん」