【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
【春side】
―――事件はそう。
テストが終わって、すぐの事だったので
す。
「春ちゃん良かったね、赤点免れて!」
「本当だよーっ」
美怜とそんなことを言い合いながら、お
弁当を食べていたある日。
不意に、目の前に影が落とされて暗くな
り、上を見上げた。
「ゲ……」
そこにいたのは、いつも棗にラブ光線送
ってる、棗大好きグループの女の子数人
だった。
うわぁ、嫌な予感……。
そうは思いながらも、とりあえず微笑ん
でみる。
「あれ、どうかしたの?」