【完】俺様キングと秘密の極甘kiss★
そう言うと、ソイツは不機嫌そうに私を
睨み付けた。
「ちょっとこっち来なさいよ」
「……はぁ」
こりゃ、何をいっても無駄か……。
そう思いながら、箸を置いて椅子から立
ち上がると、美怜に袖をクイッと引っ張
られた。
美怜はこっちを見上げながら、「危ない
よ」と言っている。
私はそんな美怜に薄く笑ってみせ、女に
ついていった。
―――大丈夫。こんな奴に負けたりしな
い。
やがて連れてこられた体育館裏。
お決まりだなぁ、なんて思いつつ、私は
壁と彼女たちに挟まれた。