痛々しくも生きている

寮内は設備が抜群…過ぎて笑えねぇ




この学園には寮が3つあるらしい。


一つ目は、【華北寮】(かほくりょう)

二つ目は、【蕾南寮】(らいなんりょう)

最後は、【種西寮】(しゅせいりょう)



この三つは学年ごとに決まっており、
上から順に3年、2年、一年となっている。

だからアタシらは当然【種西寮】。


だけど一つ、例外があるらしいんだ。


問題児……つってもこの学園のほとんどが色んな意味で問題児だから、ソイツらを遥かに上回る問題児達。

ソイツら専用の寮があるんだとよ。


その名も【堕東寮】(だとうりょう)


堕ちぶれた、…って意味でもこめてんのかねぇ。

まあアタシらは無事【種西寮】で過ごせるんだけどなー………って、


実を言うとこれ全部きょうちゃんから教えてもらったんだよね。


アタシが怒ってんのを落ち着けるために学園の話に持ち込んだんだとよ。

まあ、怒ってなくても色々聞くつもりだったから丁度いいんだけど。


なんにしても、【堕東寮】の奴らは危ないらしいからな。

だーれも近づかないんだってさ。



……それって結構、

寂しいことだよなぁ………。



なんてボケェーっと考えこんでいると、アタシの視界に知人が映った。



「愁!お前聞いてんのか?!」

「………ん、ああ。悪ぃ悪ぃ」



そういや今きょうちゃんの部屋で色々と教えてもらってたんだ。

それと、この後カマ男を探すためにきょうちゃんを迎えに来たんだよな。

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