痛々しくも生きている
あれ?つーかカマ男…ミナリンがいつのまにかいなくなっちまってる。



「きょうちゃん、カマ…ミナリンってどこ行ったんだ?」

「ああ、なんか委員長呼びに部屋の奥行ったぞ」

「ふーん、………つか負け犬男。お前なんでそんな身構えてんの」

「…るっせぇ」



隣を見ればあらビックリ。

負け犬男が警戒した様子で構えてるんですが。こいつアホ?



「いまさらカマ……ミナリンにブルってんのかよ」

「ちげぇよ。アイツは別にふつーだ」

「(いや普通じゃねぇだろ。)……じゃぁ何に対してブルってんだよ」


「別に、ブルってるワケじゃ「あーっ!アツシちゃんだーっ!」……げ」



部屋の奥からドタバタ音をたてて出てきたのはカマ………じゃない。



「普通の女の子じゃねぇか。何、お前女の子に対してブルってたの?」

「ちっげぇ!コイツは女の子なんかじゃねぇよ!」

「………は?」



女の子じゃ…ない?

その言葉を聞き、改めて部屋の奥から出てきた人物を見る。


ふつーに可愛い女の子だけど。
………まっさかぁ



「…お、男の娘じゃねぇよなあ?」

「違うもんっ、ふつーに女装してるだけだもん!」

「………。」



や、それフツーじゃねっすわ。

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