痛々しくも生きている

「……。呉杷委員ちょ「【くーちゃん】って呼んでね！」……くーちゃん、一つ言わせてもらっていいか」



いいよな？
つか、言わせてくれ。



「その伝統間違ってるから」

「えええっ？！そ、そんなあ…っ」



いや、あの……そこまで驚くことじゃないでしょーに。

むしろこっちが驚くわ。



「んー、でもでもっ。愁ちゃんだって知ってるでしょ？この学園がフツーじゃないこと」


まあ、色々とオカシイよな。


「だから、僕たちは異常じゃない。ここではフツーなんだよ。まあ、それでも風紀委員会は存在してるんだけどね」

「………。」



なんかなぁ…。

もしかするとアタシ、とんでもないとこに入学しちまったかも。

いや、絶対そうだ。うん。