痛々しくも生きている
高さは約4m……地味にでかいなオイ。

よじ登ればいけるんじゃね?

ああ、うん。
そうしよう。


思い立ったら即行動!


これがアタシのモットーだ。
まあ、それ以前にやる気の問題だけど。

やるかやらないか。

中途半端じゃなくてドッチかに決める。そうじゃねぇとなんかヤダ。
なんかモヤッとする的な。


とりあえず今は、



「ふぅー、……うっし!」



深呼吸をして気合いの一声。

登れるか分かんねぇ。
けど、これ以外に方法なんてないしな。


ーカシャン


鉄格子の校門に手をかけ力を入れる。

滑りそうになるけど足をクロスしてがっちり固定。

あとは地道にやってくかな……。


少しずつ、だけど確実に登っていくといける気がしてきた。

気づけばあと数cmでラスト。
最上部位を掴み、勢いづけて鉄格子の最上部位に登り座る。



「はぁー…マジ疲れた。つかダルい」



鉄格子の上に座ったまま大きく伸びをして欠伸をする。

あーあ、なんで誰もいねぇんだよ…







「そこで何してるの?」

「あん?テメェ誰だ」



うわ、誰かいちゃったよ。

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