輝龍―崩壊篇―【完】
「ヒィ…ふぅ…」
「悪ぃ悪ぃアハハ」
テキトーに笑いながら謝るとギロリと睨まれた。
「はぁ…早く用件を言えよ。」
苛立ちからか、いつもより気が短いようだ。
「まぁまぁ…まず、Devilの情報を掴んだんだよ。」
ハハッ、と笑いながら言うけど、内心はそんな軽い喜びじゃない。
「えっ…は?!」
海斗は、予想通りのリアクション。情報を掴んだ時の俺の喜びようより凄い。
「つ、つまり…?」
なんでお前が声震えてるんだか。
「俺が世界No.1ハッカーだよ。」
その言葉を聞いた海斗のポカーンとした間抜け顔は、心のフォルダに永久保存したいくらいだった。