輝龍―崩壊篇―【完】





「まじか…」





海斗が少しうなだれたように見えた。





「で、あの落とし穴なんなんだ?」





うなだれていたのは一瞬で、パッと顔を俺に向けた。





「そっちの方が気になるのかよ!」





今は俺が世界No.1ハッカーになったことに驚くとこだろ!と叫ぶが、海斗は




「そりゃ…屋敷内に落とし穴があったら誰でも気になるだろ!」




と、大声で返された。俺ははぁ、と一度ため息をついた。






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