輝龍―崩壊篇―【完】





「結衣…計画のことだけどな…」




「ん?悪いが言う気はねぇよ?」





何故かガッチガチで俺に声をかけてきた。だが、俺がバッサリ断ると、あからさまにうなだれた。





「ま、ともかく。組長室では合図まで発砲しないで俺に任せればいいんだよ。」





うん…と言って、耳と尻尾が見えてきそうな勢いで落ち込みながらどっかへ言った。





「もうすぐお前の心配もなくなる。」





抗争まで時間が迫る中…





緊張感に包まれたこの場所で、俺は密かに呟いた。






< 125 / 149 >

この作品をシェア

pagetop