輝龍―崩壊篇―【完】
「大丈夫だ、信じろ。」
俺は一体何に対して言ったんだろうか。
信じろ。それは本音。
仲間を信じなきゃこの世界は生き残れねぇ。
汚ねぇ世界だけど、俺はあいつらを信じてる。
裏切りは許す気はねぇ。けど、裏切られたからと言って見捨てはしない。絶対連れ戻す気でいる。
けど、俺が海斗に言った「信じろ。」はそういう意味じゃなかった気がするんだ。
「龍狂…早く来いよ!」
俺の葛藤は龍陽に遮られた。