輝龍―崩壊篇―【完】

「「………………。」」







とてもイタイ。沈黙が痛い…。





「お嬢ちゃん…何者だ…？」






１人があたしに向かって歩いてくる。






「その質問には答えられない。けど、あたしも穏便に済ませたいんだ。分かる？」







ちょっと最後が上から目線になったのが気に入らなかったのか、黒スーツの男たち全員があたしを睨んできた。






「目、疲れない？」





"ただの"女が、誰が見てもヤクザだろと言わざるを得ないような男たちに睨まれて平然としていることに驚いたのか、



数人が間抜け顔で、目を見開いていたけど、他の数人はあたしに向けて殺気を全開にした。






まぁ、あたしに雑魚の殺気なんて効かないから、意味なんてないんだけど。






けどいくらあたしでも、全員にチャカが向けられてる今…あたしは動けない。