輝龍―崩壊篇―【完】





「ほぉ…お嬢ちゃん賢いね~。この状況ならその選択が賢い。」




チャカを向けられた慧たちを前に、何も出来ないで止まっていた姿を見た男が言った。





その黒スーツの男たちのリーダー格っぽい男が、あたしにある提案をしてきた。







「輝龍を棄てるか…慧たちを棄てるか…だと?!」






男の言葉にあたしが憤慨すると、慧たちが口々に叫んだ。
「俺らはなんでもいいから…逃げろ!」







けれど、あたしの答えは決まってた。






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