輝龍―崩壊篇―【完】
「最近抗争がなくて、みんな身体が鈍っていると思う。
だから…久しぶりにみんなで組み手をする。」
自己中のくせに、総長らしい気がしなくもない。
それより…
「組み手…ククッ…」
慧が肩を震わせている。
慧だけじゃなく、翔も俊も。
悠杜に至っては爆笑。
「自分が強いと思い込んでる人は幸せだねぇ」
「アホやなぁ。ま、参加しないけどなぁ」
悠杜、俊が言う。
まぁ、簡単に言うと…
総長たちはあたしたちより断然弱い。
総長たちはその事実を知らないけど。
「結衣、組み手俺とやろうぜ。」