輝龍―崩壊篇―【完】





「失礼します。」




あたしがそう言うと、総長はあたしの後ろで姫を運んでいた俊に近づいて行った。




「なんで気絶してるんだ……」




姫を受け取り、放心状態になりながら呟いた。




「もう、目覚めると思いますけど…」




あたしは一応、控え目に言った。棒読みでだけど。




総長は放心したまま、姫を屋上にあるソファーに寝かせた。




「絵里…」




総長が呟いた時、姫が目覚めた。






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