輝龍―崩壊篇―【完】
「は、え……」
いまいち状況を理解していないらしく、辺りを見渡していた。
「あんた……っ!!」
あたしに気づいた姫があたしに掴みかかろうとした。
しかし、あたしは…
「姫、あの音は秘密ですよ。」
そう言えば、顔を真っ青にして黙った。
「顔が真っ青ですし、体調が悪いのでは??
今日は帰った方がいいのでは??」
あたしがあくまでも猫かぶりでそう言えば、
放心状態だった総長はあっさり
「そうする。」
と言って立ち上がった。