輝龍―崩壊篇―【完】





俊は少し照れくさそうに俯いて、




「見えたんや…お前が体育倉庫裏に行くとこがな…」




と、耳まで真っ赤にしながら小さな声で言った。




「そっか…」




あたしは少し考えて喋り出そうとした。






ピルルルルル…






しかしそれは、あたしと俊のケータイの着信音に遮られた。




そして同時に…




なにか嫌な予感がした。





< 41 / 149 >

この作品をシェア

pagetop