輝龍―崩壊篇―【完】
なな
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「入れ。」
「はい。」
俺は海斗を自室に連れてきていた。
「何から話そうか…」
俺は秘密が多すぎる。性別、本名…
「なら、名前からお願いします。」
海斗がそう言うなら、どうせ決めかねていたんだし。
「俺の名前は神崎 結衣。正真正銘の女だ。」
「女…?しかも神崎って…?」
困惑顔の海斗に追い討ちを。ウィッグを外してみせる。
「あたしは狂龍。そして新條組若頭龍狂。そして、神崎グループの次期社長。」