輝龍―崩壊篇―【完】
「なんで、いきなり敵を仲間に引き入れられる?」
まだ冷静さを取り戻しきれていないんだろう。
敬語が取れてきていることに気づいてないようだ。
「アイツの目が、まっすぐだったから。」
そんな海斗につっこむこともなく、言い放った。
「それだけ…か…?」
たしかに、この世界でそんな簡単に敵を信じようとするのは自殺行為だ。
「まぁ…調べたってのもあるんだけど。」
しつこく追求する海斗に観念して言ってやった。
言う気はなかったのに。