輝龍―崩壊篇―【完】
「えっ、結衣って…」
「あたし15だから。」
そう言うと、見えない、やっぱり…とまた独り言を呟き出した。
「老けてるって言いたいの?」
少し不機嫌になって言うと、
「いや、女の姿見たことないからな…」
吃(ども)りながらも反論してきた。
「女の姿なら見せてあげるよ。でも、変な期待しないでね?あたし全然綺麗とかじゃないから。」
「(結衣のその美少年さ見たら期待するのも仕方ないだろ…)」
結衣の言葉はスルーして、海斗は思いっきり期待していた。