ハクモクレンの花
健太郎君はドキドキしました。

木としゃべるのは初めてだし、いったい何を話して良いか見当もつかなかったからです。


「そうだ!名前を言わないと」

健太郎君は思いました。


そして今度はハクモクレンに向かってはっきりと話しかけました。

「はじめまして。

僕、健太郎と言うんだ」


「はじめまして。

健太郎君。

僕はハクモクレンの五郎」


ハクモクレンの声がはっきりと聞こえました。

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