ハクモクレンの花
「ちょっと待っていて」

健太郎君は、車椅子を自分の手で回して、自動販売機を探しました。

そしてゴミ箱に手を突っ込んで、ペットボトルを取り出しました。

洗面所で水を汲み、エレベーターで二階に上がりました。

すぐにハクモクレンの言っていた廊下が見つかりました。

健太郎君はペットボトルの水を側溝に流しました。

その水は一気に樋を伝い、中庭に流れました。

しばらくすると、ハクモクレンの大きな声が聞こえました。
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